[参加レポート] 第26回クラウド女子会 AWS BuilderCardsをプレイしよう #cloudgirl #jawsug
コーヒーが好きな emi です。
2024/11/02(土)に目黒セントラルスクエアでおこなわれた「第26回クラウド女子会 AWS BuilderCardsをプレイしよう」の参加レポートです。
AWS BuilderCards とは
AWS BuilderCards は、AWS が提供するクラウドサービスや、サービスを組み合わせたアーキテクチャを学べるカードゲームです。
もとは英語のカードゲームなのですが、AWS Community Hero の方が日本語に訳してくださっています。イベント等で配布されたり貸し出されたりしています。
詳細とルールは以下の記事をご覧ください。
開封の儀
本日は AWS さんのご厚意で新品の BuilderCards を 5 セット提供いただきました!
綺麗な化粧箱です。
Starter Cards(スターターカード)を配る
スターターカードは ゲーム開始時に各プレイヤーに配布されるオンプレミスのカード で、オンプレミスのサーバーやデータベースが印刷されています。それぞれ哀愁漂う「決めゼリフ」的なコメントが書かれていて面白いです。
"バックアップしてなかった?じゃあ、そのシステムは、重要じゃなかったんだね"
"リリース当初だけの約束が、今も運用でカバーが続いている"
"すぐにフィードバックが欲しければ、常に本番で変更を加えることだ"
"私たちのシステムはとてもフレンドリーだが、友達を厳選しているようだ・・・"
なんとも哀愁が漂っていますね。
スターターカードは 4 色、各 10 枚 あります。同じ色で一人 10 枚配られます。今日は 4 名のチームで参加したのでぴったりでした。
カードの左上には S マークがプリントされています。
私はブルーのスターターカードで始まりました。
今日のゲームでは混ぜ忘れてしまったのですが、JAWS マークのスターターカードもありました。
Marketplace(マーケットプレイス) を配置する
中央のカードを配置する場所を「Marketplace(マーケットプレイス)」と呼びます。マーケットプレイスにカードを配置します。
スターターカードの他に「BuilderCard(ビルダーカード)」、「Well-Architected Card(ウェルアーキテクテッドカード)」という種類のカードがあります。
ビルダーカードは AWS サービスが書かれたカード で、ウェルアーキテクテッドカードは点数が書かれたカード です。
ビルダーカードは伏せて山にしておき、そこから 5 枚表にしてフィールドに並べます。ウェルアーキテクテッドカードは表のままフィールドに出しておきます。
最初の BuilderCard(ビルダーカード)を引く
ビルダーカードは左上にオレンジもしくは黒の数字が記載されたカード AWS サービスのカードです。
黒の数字は「TCO(コスト)」と呼び、オレンジの数字は「AWSome (オーサム) クレジット」と呼びます。
最初のオンプレミスのスターターカードに追加で 2 枚、黒のビルダーカードを手札に加えます。
まず最初の人が、5 枚フィールドに出ているビルダーカードの中から 1 枚、黒の数字(TCO)のカードを取ります。取ったらフィールド上のカードが 4 枚になるので、山からビルダーカードを 1 枚加えて 5 枚に戻します。これを時計回りに全員おこない、ビルダーカードを全員が 1 枚得ます。今度は逆回しで同じようにビルダーカードを引いていきます。
これで、全員がスターターカード 10 枚 + ビルダーカード 2 枚、合計 12 枚を手札に得ました。
自分の手札から 5 枚フィールドに並べる
12 枚の手札をよく切って、裏にして積みます。上から 5 枚フィールドに並べてゲームスタートです。
手札の中からサービスを組み立てます。例えば、
- 「EC2 と RDS で Web サービスを作ります」
- 「EC2 と Fargate でコンテナサービスを立ち上げます」
- 「S3 を Athena で分析します」
- 「オンプレミスのデータベースのバックアップを S3 に保管します」
といった具合です。チームメンバーと「その構成ならこのカードも追加できるよ」とか「その組み合わせよりこっちの方がいいかも」とか「その構成イイネ!」とか議論しながらサービスを組み立てます。
私もさっそく自分の手札からサービスを作るぞ!
わあ、全部オンプレカードだ。
というわけで、最初はオンプレミスでサービスを構築するしかありません。サービス構築に使った手札カードの真ん中らへんにオレンジ(AWSome クレジット)と黒(TCO)の数字が書いてあるので、その数字を合計した金額と、マーケットプレイスに出ている 5 枚のビルダーカードの金額を比べて、買える金額ならビルダーカードを 1 枚買うことができます。
どれにしようかな……
ビルダーカードを 1 枚買ったら、自分のフィールドに出ている 5 枚と合わせて端によけておきます。残りの自分の山札から 5 枚新たに自分の前に並べて、ターン終了です。時計回りに次の人に回します。
繰り返す
こんな感じでより多くのビルダーカード(AWS のカード)を集めて徐々に作れる構成をクラウドサービスに移行していきます。
他にもカードによってさまざまな効果や、効果の発生条件があります。もう一枚カードを引けるとか、Compute サービスと一緒に使ったら AWSome クレジットが +4 になる、とかです。
これはお隣の方が Aurora と ECS でサービスを構築した様子。Aurora は Compute サービスと組み合わせると AWSome クレジットが +2 になります。
私の番です。最初に私が好きなデータベースやストリーム系のビルダーカードを選んでしまったせいで、どうにもオンプレミスと組み合わせにくいデッキになっています。むむむ……
私の次の方のターン。CloudWatch はサービス構築に使ったカードすべてに対して AWSome クレジット +1 というカードです。強すぎる……
自分のフィールドに出す 5 枚のカードのうち、ビルダーカードの方がスターターカードより多くなったら、スターターカードを捨てることができます。徐々にオンプレミスが減り、AWS サービスが増えていくわけです。
Well-Architected Card(ウェルアーキテクテッドカード)を買う
カードが増えて手持ちの AWSome クレジットが増えてきたら、ウェルアーキテクテッドカードを購入できます。
このウェルアーキテクテッドカードに印刷された数字の合計が一番多い人の勝ちです。ウェルアーキテクテッドカードが全部購入されてなくなったらゲーム終了となります。
ウェルアーキテクテッドカードは 1 点と 3 点の 2 種類あり、1 点のものを上に積み、3 点のものを下に積んでおきます。
1 点のウェルアーキテクテッドカードは AWSome クレジット 3 ポイントで購入でき、3 点のウェルアーキテクテッドカードは AWSome クレジット 8 ポイントで購入できます。
徐々にクレジットがたくさん必要になってくるわけです。
ウェルアーキテクテッドカードを買って早々に点数を溜めるか、ビルダーカードを買ってより強いサービスを作れるよう後半に備えるか……戦略の見せ所です。
ゲーム終了
私はアナリティクス系サービスが好きで引いたり、何とでも組み合わせられるだろうと思って Step Functions を引いたりしたのですが、前半はオンプレミスのカードが多いのでなかなか組み合わせ難い……ということにゲーム後半で気づきました。
はい、ビリです。
CDK、コンピュートサービスが強かったです。データベースやアナリティクスサービス単体だとサービスが構築できないので、やはり何かを処理できるコンピュートサービスが強い…という感じでした。あと CloudWatch、強すぎました。「もう一枚カードを引ける」系のエフェクトを持ったカードも強かったですね。
気づいたこと
ビルダーカードを眺めていて気付いたのですが、含まれているサービスの種類は基礎的なものだけでした。Glue とか、QuickSight とか、FSx とかは含まれていません。
BuilderCards はバージョンが何種類かあって、今後アップデートされるかも?と参加者の方に伺いました。
終わりに
1 ゲーム終わるまでに 1 ~ 1.5 時間くらいかかったでしょうか。とても面白かったです!
今日用意いただいた 5 セットの BuilderCards は AWS さんのご厚意でいただけるとのことだったので、希望者でじゃんけん大会をして配布されました。AWS さん、会場提供も含めありがとうございました。
BuilderCards の存在は昨年から存じてはいたのですが、プレイする機会がこれまで無かったので、今回初めて遊べてよかったです。色々構成についてワイワイしながらやるのが勉強になりました。
ルールも全然分からないまま参加したのですが、丁寧にルール説明していただいて、チームには経験者の方が 1 人入ってくださってサポートいただけました。本当に助かりました。
一緒に遊んでいただいたチームの皆様、運営の皆様、参加者の皆様、どうもありがとうございました!
次回は群馬支部とコラボ
次回のクラウド女子会は JAWS-UG 群馬支部とのコラボで、Bedrock でパワポ資料を作る生成 AI エージェントのハンズオンだそうです。興味のある方はぜひ!